台風22号(ライ) フィリピン緊急支援、続く復興活動②

レビュー
フィリッピンの復興支援活動を行っているADRA Japan(特定非営利活動法人/東京都渋谷区)の調査によると、フィリピン・スリガオ市のボニファシオ・バランガイでは808世帯が全壊、90世帯が半壊、全壊した小学校が1つ、半壊の小学校が3つという壊滅的な状態であることが明らかになっています。

子どもたちが絵に描いた「今欲しいもの」とは?
ADRA Japanの被災地調査の結果、数字ではわからない被害の深刻さが明らかになっています。
「子どもたちを対象にした調査では、“被災した状況”や“今すぐに欲しいもの”を絵や文字で書いてもらう方法で実施しました。子どもたちの絵には、家が流されていく様子や、屋根や釘、食べ物、衣類などが描かれていました。また、食べ物以外では、洋服、サンダル、スプーンなどが多く描かれ、家がまるごと流されてしまった影響がつぶさに表れていました。」

「農家を対象にした調査では、収穫間近だった家庭消費用の農作物(お米、野菜、果物)の80%と、販売目的の作物の90%が流されました。更に、田畑が深い泥に埋まってしまったため、生活を立て直すための資金と時間が必要です。一方、漁やボート観光を収入源としていた世帯では、舟が壊れてしまい、事業の再開が難しい現状であることもわかりました。」

ADRA Japanの調査によると、家屋の修復支援には1軒あたり7~10万円、キャッシュフォーワークには1地域あたり300~400万円が必要と考えられています。

現在、Yahooネット募金でも募金活動を行っています。(2022年6月20日まで)

【フィリピン台風22号被害】被災者緊急支援(ADRA Japan)

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