トンガ大規模噴火 島が一瞬で消滅、緑豊かな島が灰色の大地へ

レビュー

1月15日、海底火山が噴火したトンガ王国では、大量の火山灰で空港が使えない上、現在も、海底ケーブルが損傷して通信が依然途絶えており、インターネットや電話の回線がほぼ不通となり、一部地域は孤立状態にあります。

国連衛星センター(UNOSAT)は17日、トンガで噴火した海底火山の噴火前後の衛星写真を公開。大規模噴火で、火山島の周辺にあった陸地が消滅したことが衛星写真から明らかになりました。もともと陸地だった部分はオレンジ色の点線で表示され、火山があった場所も海となっていることがわかります。(写真右)

また、ファファ諸島の衛星写真では、緑豊かだった台地が灰に覆われ、火山灰が島一帯を覆いました。(写真右)

国土の大部分に1~2cmの火山灰が積もり、水や食料の供給、大気環境に悪影響を及ぼしています。今後数日間は、清潔な水へのアクセスが当面の優先事項となるでしょう。1月15日以降、通信回線は遮断されており、被害状況に関する情報を入手しにくい状態にあります。
ユニセフ・太平洋島嶼国事務所代表のジョナサン・ヴェイチは「私たちはすでに、火山噴火と津波の被害を受けたトンガ政府やトンガで暮らす人々に対し、人道支援を提供できる状態にあります。ユニセフはトンガ政府からの支援要請があれは、政府、市民社会組織、その他の開発パートナーと協力し、被災した子どもたちや家族に、きれいな水や緊急の保健・医療物資を提供するなど、現地での迅速な対応に努めます」と述べ、支援を呼びかけています。

火山噴火と津波の被害にあったトンガタプ島にいる子どもたち。
(トンガ、2022年2月20日撮影)
© UNICEF_UN0580205_Consulate of the Kingdom of Tonga

自然災害緊急基金 トンガ沖大規模噴火津波【公益財団法人日本ユニセフ協会

タイトルとURLをコピーしました