極上の北斎、揃えました。
すみだ北斎美術館が所蔵する二大名品「冨嶽三十六景」シリーズと、当館開館記念展で約100年ぶりの再発見として話題となった幻の絵巻「隅田川両岸景色図巻」を中心に、人気の高い北斎作品約100点を一堂に展観します。今回はじめて「冨嶽三十六景 山下白雨」のバージョン違いを並べて展示、また北斎の錦絵「桜に鷹」等の版木を使用した火鉢を初公開するなど、見どころの多い展覧会です。北斎の名作の数々を通して、日本の四季の美しさ、江戸時代より観光スポットとして知られる隅田川周辺の名所を紹介しながら、北斎のたぐい稀な筆力と発想力をご堪能いただきます。
錦絵「桜に鷹」と、その版木を使用した火鉢を一緒に展示
錦絵「桜に鷹」(*1)の制作に使われたとみられるオリジナルの版木を使用した〈葛飾北斎「桜に鷹」ほか四面版木火鉢〉を、今回ともに展示します。〈葛飾北斎「桜に鷹」ほか四面版木火鉢〉は、本展が初公開となる資料です
ザ・ベスト・オブ・北斎 「冨嶽三十六景」、「諸国瀧廻り」、「諸国名橋奇覧」
北斎を代表する三大錦絵シリーズ「冨嶽三十六景」(全46図)、「諸国瀧廻り」(全8図)、「諸国名橋奇覧」(全11図)を前期・後期にわけ全て展示します。各シリーズの全貌をご覧いただくとともに、1つの主題を多様なパターンで描き分けた北斎の発想力と筆力をご紹介します。
「冨嶽三十六景 山下白雨」摺りの状態が異なるものや変わり図の比較(前期展示)
初摺に近い「冨嶽三十六景 山下白雨」は、とくに右下の雷がシャープな線で鋭く表現されています。初公開する変わり図は、山裾に松林が加えられています。
全長約7メートルの絵巻 「隅田川両岸景色図巻」
「隅田川両岸景色図巻」は約7mの北斎肉筆の巻物です。約100年に及び行方不明でしたが、2015年に墨田区が取得し、現在はすみだ北斎美術館で所蔵しています。 両国橋付近から新吉原へ向かう隅田川両岸の風景と、新吉原における遊興の様子が描かれた639.9cmに及ぶ北斎の肉筆画に、画中に登場する名所を読み込んだ注文主の鳥亭焉馬(うていえんば)による横幅76.1cmの狂文が付されています。 すみだ北斎美術館での展示は2016年以来5年ぶりです。前期・後期で巻替えを行い通期で展示します。
このほか、すみだ北斎美術館が誇る「これぞ北斎」と呼ぶにふさわしい錦絵、摺物、版本など、合計約100点を展示します。
開催概要
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、会期・開館時間・観覧料・イベント・講演会の開催など変更、中止の可能性がございます。最新の情報は、すみだ北斎美術館公式ホームページをご確認ください。
前期|2021年7月20日(火)~8月22日(日)
後期|2021年8月24日(火)~9月26日(日)
○ 休館日|毎週月曜日
※ 開館|8月9日(月・振替休日)、9月20日(月・祝)、休館|8月10日(火)、9月21日(火)
○ 開館時間|9:30~17:30(入館は17:00まで)
○ 主催|墨田区・すみだ北斎美術館
○ お問い合わせ|03-6658-8936 (9:30~17:30 ※休館日を除く)
○ 公式サイト|https://hokusai-museum.jp/thehokusai2021/
<観覧料>
一般 | 高校生大学生 | 65歳以上 | 中学生 | 障がい者 | 小学生以下 | |
個人 | 1,200円 | 900円 | 900円 | 400円 | 400円 | 無料 |
※団体でのご来館は、当面の間、受付を行いません。
※観覧日当日に限り、AURORA(常設展示室)もご覧になれます。