江戸東京たてもの園を歩こう!

レビュー
江戸東京たてもの園は、失われつつある歴史的建造物がならぶ町並みを実際に見て歩くことのできる野外博物館です。
実際に建物の中に入ることもできて、江戸時代から昭和中期の時代にタイムスリップしたかのような世界を体験できます。
園内は、山手通りに面した住宅を復元している西ゾーン、歴史を伝える建物のあるセンターゾーン、下町の風情を楽しむことのできる東ゾーンに分かれています。

1.江戸時代中期の茅葺き民家の「綱島家(農家)」

綱島家は、世田谷区岡本にあった民家です。昭和初期まで農業を営んでいました。家の中に入ると囲炉裏があり、古い時代に建てられた民家の特徴をよく残しています。畳の上に座って外を眺めると、当時の民家の雰囲気が味わえます。

2.実際にカフェも楽しめる「デ・ラランデ邸」

デ・ラランデ邸は、明治時代後期、ドイツ人建築家によって平屋建てから3階建てに増築された洋館です。なんと1999年まで東京都信濃町に実際に建っており、カルピスの創業者も住んでいたとのことです。建物内には喫茶店があって、大きなシャンデリアの下で食事をすることもできます。

3.歴史の舞台ともなった「高橋是清邸」

第二十代総理大臣であった高橋是清の邸宅です。東京都・赤坂にあった邸宅の主屋部分を移設していますが、赤坂の跡地は現在、高橋是清翁記念公園として残っています。広大な庭園の一部も復元しており、庭の散策を好んだ高橋是清の気分を味わうことができます。

4.「都電7500形」

1962年(昭和37)に製造され、渋谷駅前から新橋や神田方面を実際に走っていた電車です。

5.下町風情の漂う「下町中通り」と「子宝湯」

東ゾーンの中心となる下町中通りの中央には、「東京型銭湯」の特長を表す「子宝湯」があります。正面には神社仏閣を思わせる大型の唐破風(からはふ)が見られ、贅を尽くしたつくりとなっています。中に入ると風呂場の壁には富士山の絵が描かれていて、日本の銭湯の雰囲気を味わえますよ。浴室前には、東京都衛生局による入浴者の心得も掲げられています。

6.昭和初期の乾物屋「大和屋本店」

港区白金台に昭和3年に建てられた木造三階建の商店です。たばこの販売コーナーや店頭の昆布、するめを見ていると、当時の生活の様子が伺えますね。

7.お土産を探そう

こちらはマスコットキャラクターの「えどまる」くんです。緑豊かな野外博物館にふさわしい色をイメージして宮崎駿さんによって制作されました。お土産売り場にはなつかしいおもちゃもいっぱい。たらいや鍋など、普通のお土産コーナーでは目にすることのないグッズも販売していました。

ここではご紹介しきれない魅力的な建造物や展示物が、まだまだたくさんあります。
一つ一つの建造物、展示物については、江戸東京たてもの園のホームページでも詳しく紹介されていますので、是非、足を運ぶ前にチェックしてみてくださいね。

Written by 嶋崎


江戸東京たてもの園公式サイト

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